すごい会議
- 作者: 大橋禅太郎
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2005/05/18
- メディア: 単行本
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このように、週刊少年マガジンの「魁!!クロマティ高校」でネタにされるくらい、会議の時間は嫌なものの象徴となっています。会議が苦痛で、サラリーマンをやめた方もいらっしゃるくらいですから。
会議が苦痛なのは、「なぜできないのか?」を追求する時間になってしまうことが多いからです。確かに責任の所在を追及することも大事ですが、あんまりそういうことが続くと、問い詰められているみたいになって、仕事へのモチベーションが失われてしまいます。子供が「なんでできないの!」と怒られると、萎縮してしまって、かえってできなくなってしまうのと同じです。
だからこの本では、「なぜできないのか?」を追求するのではなく、「どうすればできるのか?」を考える時間にしよう、と提言しています。これはすごい!と思いました。簡単な視点の変化ですが、意外と気がつかないものですよね。これならば、会議はとっても楽しくなりますよ。
もちろんこれ以外にも、会議をクリエイティブな時間に変えるためのノウハウが詰まっています。
あとこの本の素晴らしい点は、新しい会議のノウハウを導入したら、どのような効果が現れるかをすっきりと描写してくれている点です。「○○をやってみた。→ 私たちは××を手に入れた。」という感じ。こういうノウハウ本は、大げさな表現で書かれると、かえって警戒してしまうもの。この本のようなシンプルな表現の方が、脳みそにすっきりと伝わってくるものなのですね。
まるで、ドラゴンクエスト・シリーズののレベルアップの瞬間を体験しているようでした。ドラクエもシンプルながら、本当にレベルアップのうれしさを体験できるテキストですから。
ですから、この本を読んでいてとってもワクワクしました。今年読んだ本の中で、一番ワクワクしたかもしれません。